ギター指板表の見方と音名一覧|覚え方からコードやスケールへの活用法まで身につく!

ギター指板表の見方と音名一覧|覚え方からコードやスケールへの活用法まで身につく!
ギター指板表の見方と音名一覧|覚え方からコードやスケールへの活用法まで身につく!
ジャズギター練習法

ギター指板表を見ても数字やアルファベットが多く、どこから覚えればよいのかわからないと感じる初心者は少なくありません。

TAB譜だけを使って曲を弾くことはできますが、指板上の音名が少しずつ見えるようになると、コードの仕組み、スケールの位置、キー変更への対応、アドリブで狙う音などを理解しやすくなり、単にフォームを暗記する段階から音楽的な意味を考えて演奏する段階へ進めます。

ただし、最初から六本すべての弦と全フレットを一度に丸暗記しようとすると負担が大きく、覚えたつもりでも実際の演奏では音名が出てこない状態になりやすいため、開放弦、六弦と五弦の主要音、オクターブの形という順番で範囲を広げることが重要です。

ここではレギュラーチューニングを前提に、ゼロフレットに相当する開放弦から十二フレットまでの音名一覧、指板表の読み方、効率的な覚え方、コードやスケールへの活用方法、初心者が間違えやすい点まで整理しているため、練習中に音の位置を確認したい人にも指板全体を理解したい人にも役立てられます。

ギター指板表の見方と音名一覧

ギターの指板では、一本の弦を高いフレットへ移動するたびに音が半音ずつ高くなり、十二フレットに到達すると開放弦と同じ音名の一オクターブ高い音になります。

レギュラーチューニングの開放弦は、最も太い六弦から順番にE、A、D、G、B、Eとなるため、この六つを出発点にして半音ずつ数えれば、指板上にあるすべての音名を確認できます。

指板表を単なる暗記用の一覧として眺めるのではなく、弦の番号、フレット番号、音の並び、同じ音が現れる位置の関係を理解しながら使うと、必要な音を自分で導き出せるようになります。

指板表の向き

一般的なギター指板表は、横方向がフレット、縦方向が弦を表しており、左端にナットまたは開放弦、右へ進むにつれて一フレット、二フレット、三フレットと音が高くなる配置で描かれます。

表の上側に一弦、下側に六弦を置く形式が多いものの、実際にギターを抱えて上から指板をのぞいたときの見え方を再現するため、上側に六弦、下側に一弦を置く資料もあり、最初に弦番号の表示を確認することが大切です。

六弦は構えたときに顔に近い最も太い弦で、最も細く床側にある弦が一弦となるため、弦番号と見た目の上下を混同した場合は太さを基準にすると判断しやすくなります。

コードダイアグラムでは縦線が弦、横線がフレットとして描かれることもあるため、音名を横長に並べた指板表とコードフォームを示す縦長の図は同じ指板を異なる向きから表したものだと理解しておきましょう。

表を使って練習するときは、図の向きを確認した後に実物のギターで同じ場所を押さえ、目で見た位置と左手の感覚を結び付けると、紙の上だけで覚えるよりも演奏中に音を探しやすくなります。

開放弦の音名

レギュラーチューニングでは、六弦から一弦までの開放弦をE、A、D、G、B、Eに合わせ、日本語の音名ではミ、ラ、レ、ソ、シ、ミと読みます。

六弦と一弦はどちらもEですが、一弦のほうが二オクターブ高い音であり、同じフレット番号を押さえた場合も六弦と一弦の音名は必ず一致します。

  • 六弦:E・ミ
  • 五弦:A・ラ
  • 四弦:D・レ
  • 三弦:G・ソ
  • 二弦:B・シ
  • 一弦:E・ミ

開放弦の音名はチューニングのたびに確認できるため、チューナーに表示される英字を声に出しながら合わせる習慣をつけると、特別な暗記時間を設けなくても自然に定着します。

初心者は弦番号だけを覚えて音名を後回しにしがちですが、開放弦がわかれば各弦の一フレット以降を半音ずつ数えられるため、指板全体を理解するための最初の基準として優先的に覚える価値があります。

十二フレットまでの音名

次のギター指板表は、レギュラーチューニングにおける開放弦から十二フレットまでの音名を、六弦から一弦の順番で整理したものです。

シャープとフラットのどちらでも表せる音はひとまずシャープ表記に統一しており、たとえばF♯とG♭、C♯とD♭は高さが同じ音として扱います。

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
6弦 E F F♯ G G♯ A A♯ B C C♯ D D♯ E
5弦 A A♯ B C C♯ D D♯ E F F♯ G G♯ A
4弦 D D♯ E F F♯ G G♯ A A♯ B C C♯ D
3弦 G G♯ A A♯ B C C♯ D D♯ E F F♯ G
2弦 B C C♯ D D♯ E F F♯ G G♯ A A♯ B
1弦 E F F♯ G G♯ A A♯ B C C♯ D D♯ E

十三フレット以降は一フレットからの配列が一オクターブ高く繰り返されるため、十三フレットは一フレット、十五フレットは三フレット、十七フレットは五フレットと同じ音名になります。

一覧を使うときは毎回答えをすぐに見るのではなく、まず開放弦から半音ずつ数えるか、近くにある覚え済みの基準音から推測してから確認すると、自力で音を探す力も同時に鍛えられます。

半音の並び

ギターでは一つ隣のフレットへ移動するごとに半音上がるため、音名の順番を理解していれば、指板表を完全に暗記していない段階でも任意の場所の音を計算できます。

英語の音名はA、B、C、D、E、F、Gの七種類を繰り返しますが、BとCの間およびEとFの間にはシャープやフラットの音が入らず、それ以外の音名の間には半音の音が一つ入ります。

  • Aの次:A♯またはB♭
  • Bの次:C
  • Cの次:C♯またはD♭
  • Dの次:D♯またはE♭
  • Eの次:F
  • Fの次:F♯またはG♭
  • Gの次:G♯またはA♭

BからC、EからFが半音であることを忘れると、開放弦から音名を数える際に一フレットずつ位置がずれてしまうため、最初はこの二か所を特に意識する必要があります。

白鍵と黒鍵を持つピアノを思い浮かべられる人は、BとC、EとFの間には黒鍵がないという関係をギターの隣り合うフレットに置き換えると理解しやすくなります。

六弦と一弦の関係

六弦と一弦はどちらも開放弦がEであるため、同じフレット番号では必ず同じ音名になり、六弦三フレットと一弦三フレットはG、六弦五フレットと一弦五フレットはAになります。

この関係を利用すると、六弦の音名を覚えるだけで一弦の音名も同時に身につくため、六本の弦を一つずつ別々に暗記するよりも学習量を減らせます。

六弦はバレーコードやパワーコードのルートを置く機会が多く、一弦はメロディーやコードの高音部で使われるため、同じ音名の位置を低音側と高音側で対応させることは実際の演奏にも直結します。

たとえば六弦八フレットのCを基準にCメジャーコードを作り、一弦八フレットのCを最高音として加えると、低音と高音にルートを配置したまとまりのある響きを作れます。

ただし音名は同じでも実際の音の高さは異なるため、耳で聴いた印象や五線譜上の位置まで完全に同じだと考えず、同名の音が異なるオクターブに配置されていると捉えましょう。

六弦の基準音

六弦では開放弦のEに加えて、三フレットのG、五フレットのA、七フレットのB、八フレットのC、十フレットのD、十二フレットのEを覚えると、コードやキーを考えるための基準ができます。

特に三、五、七、九フレットには多くのギターでポジションマークがあり、八フレットのCは七フレットの一つ隣、十フレットのDは九フレットの一つ隣として把握できるため、視覚的な目印と組み合わせると位置を思い出しやすくなります。

六弦ルートのメジャーコードやマイナーコードは、F系のバレーコードフォームを左右へ移動して作れるため、六弦上の音名がわかればフォームを置く位置だけでコード名を判断できます。

たとえば六弦三フレットをルートにすればG系、五フレットならA系、八フレットならC系、十フレットならD系のコードになり、メジャーとマイナーの違いは残りの構成音を押さえるフォームで決まります。

すべての半音を一度に覚える必要はなく、まず自然音の位置を即答できるようにしてから、その一フレット上をシャープ、一フレット下をフラットとして導く方法が初心者には取り組みやすいでしょう。

五弦の基準音

五弦では開放弦のA、二フレットのB、三フレットのC、五フレットのD、七フレットのE、八フレットのF、十フレットのG、十二フレットのAを基準音として覚えます。

六弦と五弦の音名がわかると、多くのバレーコード、パワーコード、三和音、アルペジオの低音に置かれるルートを探せるため、実用面では指板理解の大きな土台になります。

五弦ルートのコードフォームは、開放弦のA系コードを基にした形として考えられ、五弦三フレットをルートにすればC系、五フレットならD系、七フレットならE系のコードを作れます。

曲中でC、D、E、F、Gなどのコードが登場したときに五弦上の位置を探し、その場所からコードフォームを組み立てる練習をすると、音名の暗記とコード演奏が別々の課題になりません。

六弦だけに頼ると同じコードを低いポジションでしか作れない場合があるため、五弦ルートも覚えて音域や響きの異なるフォームを選べるようにすると、伴奏のアレンジ幅が広がります。

内側の弦の音名

四弦、三弦、二弦の音名は六弦や五弦より後回しにされやすいものの、メロディー、スケール、コードの構成音、アルペジオを理解するには欠かせません。

四弦はDから始まり、二フレットのE、三フレットのF、五フレットのG、七フレットのA、九フレットのB、十フレットのCと並ぶため、五弦の主要音を覚えた後にオクターブの位置から関連付けると効率的です。

三弦はGから始まり、二フレットがA、四フレットがB、五フレットがC、七フレットがD、九フレットがE、十フレットがFとなり、コードフォームの中心で三度や七度を担当することが多い弦です。

二弦はBから始まり、一フレットがC、三フレットがD、五フレットがE、六フレットがF、八フレットがG、十フレットがAとなり、ほかの弦とはチューニング間隔が異なる部分をまたぐため、形を移動するときにずれが生じます。

内側の弦は一本ずつ独立して暗記するより、六弦や五弦で見つけた音と同じ音名をオクターブの形で探し、実際のコードやスケールの中で使いながら覚えるほうが演奏へ結び付きやすくなります。

シャープとフラット

指板表にF♯と書かれている場所はG♭とも呼べるように、一つの高さを異なる音名で表す関係を異名同音と呼び、どちらの表記を使うかは曲のキーや音階の構成によって変わります。

初心者の段階ではシャープ表記の一覧とフラット表記の一覧を別々に丸暗記する必要はなく、基準となる自然音から一フレット上がシャープ、一フレット下がフラットという位置関係を理解すれば対応できます。

たとえば六弦三フレットのGから一フレット上にある四フレットはG♯であり、六弦五フレットのAから一フレット下にある同じ四フレットはA♭と表せます。

コード譜にB♭が登場したときに指板表がA♯表記しかなくても、Aの一フレット上またはBの一フレット下を探せば同じ場所へ到達できるため、表記の違いを別の音だと誤解しないことが大切です。

実際の演奏では曲の譜面に書かれた表記を尊重しつつ、指板上では同じ位置を示す場合があると理解しておくと、コード、スケール、音楽理論を学ぶ際の混乱を減らせます。

指板の音名を定着させる練習法

指板上の音名は一覧を何度も眺めるだけでは定着しにくく、見つけたい音を決めて実物のギター上で探し、弾いた音を声に出し、答えを確認するという能動的な練習が必要です。

最初から全弦の全フレットを対象にすると一問ごとの判断に時間がかかるため、六弦の自然音、五弦の自然音、オクターブで見つけられる同名音という順番で範囲を広げると挫折しにくくなります。

短い練習を毎日繰り返し、音名から位置を探す問題と位置から音名を答える問題の両方に取り組むことで、演奏中にも使える形で記憶を定着させられます。

六弦から始める

最初の練習対象には、コードのルートを探す場面が多く、一弦にも知識をそのまま流用できる六弦が適しています。

開放弦から十二フレットまでの自然音を順番に弾きながら、E、F、G、A、B、C、D、Eと声に出すと、耳、目、指の動き、発声を同時に使って位置を覚えられます。

  • 開放弦:E
  • 一フレット:F
  • 三フレット:G
  • 五フレット:A
  • 七フレット:B
  • 八フレット:C
  • 十フレット:D
  • 十二フレット:E

自然音が止まらずに言えるようになったら、G♯、B♭、C♯などの半音を出題し、前後にある自然音から一フレットずらして探す練習へ進みます。

順番に弾くだけでは指の動きを暗記して音名を考えなくなる場合があるため、C、A、D、Fのようにランダムな順番で指定し、三秒以内を目安に場所を見つける練習も取り入れましょう。

双方向で答える

音名を聞いて押さえる場所を探せても、指定されたフレットの音名がわからない状態では、指板を十分に理解できているとはいえません。

練習では音名から位置を答える方向と、弦番号とフレット番号から音名を答える方向を分け、両方をランダムに出題することが重要です。

練習 出題例 回答
音名から位置 六弦のC 八フレット
位置から音名 五弦五フレット D
複数位置を探す 一〜六弦のA 全位置を弾く
半音を探す 三弦のF♯ 十一フレット

紙のカード、スマートフォンのメモ、サイコロなどを利用して出題をランダムにすると、いつも同じ順序で弾くことによる見かけ上の暗記を防げます。

間違えた場所はすぐに答えを覚え直すだけでなく、近くの自然音、開放弦からの距離、ポジションマークとの関係を言葉にすると、次回は複数の手掛かりから思い出せます。

オクターブで広げる

六弦や五弦の基準音を覚えた後は、同じ音名が別の弦に現れるオクターブの形を使うと、四弦から一弦までの位置を効率よく広げられます。

六弦上の音から二本細い弦へ移り、さらに二フレット高い位置に進むと四弦上の一オクターブ高い同名音になり、五弦から同じ形で移動すると三弦上の同名音になります。

たとえば六弦三フレットのGに対して四弦五フレットもGとなり、五弦三フレットのCに対して三弦五フレットもCとなるため、ルート音を二か所同時に確認できます。

三弦と二弦の間をまたぐオクターブ形ではチューニング間隔の違いによって位置が一フレットずれるため、すべての弦で同じ図形になると思い込まないよう注意が必要です。

一つの音名を決めて指板全体にある同名音を低い位置から順番に弾く練習を行うと、横方向だけでなく弦をまたぐ縦方向にも指板が見えるようになります。

指板表をコード演奏に生かす方法

指板表を覚える大きな利点は、コードフォームを単なる指の形としてではなく、どの音を基準に作られた和音なのかを理解できることです。

コード名の土台となるルートの位置が見つかれば、同じフォームを移動して別のコードを作ったり、曲のキーに合わせて響きの高さを変えたりできるようになります。

まず六弦と五弦のルートを探し、次にコード内の三度、五度、七度などの役割を確認すると、押さえ方を忘れた場合にも構成音からフォームを組み立てやすくなります。

ルートを探す

コード演奏で最初に確認したいのは、コード名と同じ音であるルートが何弦の何フレットに置かれているかという点です。

ルートの位置がわかると、六弦ルート、五弦ルート、四弦ルートなどのフォームを選び、曲の音域や前後のコードに合わせて移動距離を調整できます。

  • C:六弦八フレット
  • C:五弦三フレット
  • D:六弦十フレット
  • D:五弦五フレット
  • E:六弦開放または十二フレット
  • E:五弦七フレット
  • G:六弦三フレット
  • G:五弦十フレット

同じCコードでも六弦八フレットを基準にする形と五弦三フレットを基準にする形では最高音や音の重なり方が異なり、ほかの楽器と重なったときの聞こえ方も変わります。

コード譜を見たら開放コードだけを反射的に押さえるのではなく、六弦と五弦のルートを一度探して別ポジションも試すと、指板表の知識を実際の伴奏へ定着させられます。

フォームを移動する

開放弦を含まないコードフォームは、形と弦の関係を保ったまま左右へ移動すると、ルートの音名に応じて別のコードとして使用できます。

六弦ルートの代表的なバレーコードはE系フォーム、五弦ルートはA系フォームを基に考えられ、ルートを置くフレットがコード名を決めます。

ルート位置 基準フォーム
六弦三フレット E系メジャー G
六弦五フレット E系マイナー Am
五弦三フレット A系メジャー C
五弦五フレット A系マイナー Dm
五弦七フレット A系メジャー E

フォームの形だけを覚えると移動先のコード名がわからなくなりますが、ルートを担当する指と指板上の音名を対応させれば、必要なコードを自分で見つけられます。

二弦をまたいで一部の音だけを移動する小型フォームでは形が変化する場合があるため、丸ごとのバレーコードと部分的な三和音を同じ移動規則で考えないことも大切です。

転調に対応する

歌いやすい高さに合わせて曲全体のキーを変更するとき、指板上のルート位置とフレット間の半音関係がわかれば、各コードを同じ幅だけ移動できます。

たとえばC、F、Gの進行を一音上げる場合は、それぞれのルートを二フレット高いD、G、Aへ移し、コードのメジャーやマイナーといった性質は維持します。

カポタストを使う場合も、カポの位置をゼロフレットとしてフォームを考える方法と、実際に鳴っているコード名を指板上で考える方法を区別すると、ほかの楽器へコードを伝える際の間違いを防げます。

移調表だけに頼ると表がない場面で対応できませんが、十二音の並びとルート位置を理解していれば、半音上げる、全音下げるといった指示から自分で新しいコードを導けます。

実際の曲で練習するときは、簡単な三コードの進行を一フレットずつ上げながら弾き、コード名を声に出すと、指板、フォーム、耳で感じるキーの変化を一つの経験として結び付けられます。

指板表をスケールとアドリブに生かす方法

スケール練習では決められたボックス型の運指を覚えるだけでも演奏できますが、指板上の音名を理解すると、現在弾いている音がキーに対してどのような役割を持つのか判断できます。

ルート、三度、五度、七度などの位置が見えるようになると、コードが変わった瞬間に安定して聞こえる音を狙ったり、半音で解決する緊張感を意図的に作ったりできます。

指板表は音名を確認する道具として使い始め、最終的には音名と度数、コードトーン、スケールフォームを重ねて見られる状態を目指しましょう。

度数で捉える

度数はルートから数えた音の距離を表し、同じスケールフォームでもキーが変われば音名は変わりますが、ルートに対する役割は維持されます。

CメジャースケールではCが一度、Dが二度、Eが長三度、Fが完全四度、Gが完全五度、Aが六度、Bが長七度となり、指板上のCを基準に各音を配置できます。

音名 度数 主な印象
C 一度 中心、安定
D 二度 動き、広がり
E 長三度 明るさ
F 完全四度 浮遊感
G 完全五度 安定、力強さ
A 六度 柔らかさ
B 長七度 緊張感

音名だけで覚えるとキーが変わるたびに別の配列として感じやすいため、指板上のルートを見つけ、その周囲に何度の音があるかを確認する習慣をつけると応用しやすくなります。

度数から受ける印象はコードやフレーズの流れによって変化するため、表の言葉を絶対的な性質だと考えず、伴奏に重ねて耳で確かめることが重要です。

ポジションをつなぐ

一つのスケールフォームだけで弾いていると、フレーズが特定のフレット周辺に集中し、音域や表現が限られやすくなります。

同じキーのルートが指板上のどこにあるかを確認し、それぞれのルート周辺に同じスケールの構成音を配置すると、低音側から高音側まで複数のフォームをつなげられます。

  • ルート位置を丸で意識する
  • 隣の弦にある同名音を探す
  • 二弦をまたぐ形のずれを確認する
  • 一本の弦だけでスケールを弾く
  • 隣接するフォームへ一音ずつ移る

縦方向のボックスだけでなく一本の弦を横方向に移動する練習を加えると、音名の順番とフレットの距離を確認でき、離れたポジションへ移る経路も見つけやすくなります。

速く弾くことを優先すると元のフォームへ戻りやすいため、最初は一音ごとに音名または度数を声に出し、二つのポジションだけを往復するところから始めましょう。

コードトーンを狙う

アドリブでコードに合う音を選びたい場合は、スケールに含まれる音を均等に使うのではなく、コードを構成するルート、三度、五度、七度を節目で狙う方法が有効です。

Cメジャーコードが鳴っている場面ではC、E、Gが安定して聞こえやすく、Gメジャーコードへ変わった場面ではG、B、Dを意識すると、伴奏の変化に沿ったフレーズを作れます。

指板表で各コードトーンの位置を確認し、コードが切り替わる一拍目に最も近い構成音へ移動する練習を行うと、スケールを上下するだけのフレーズから抜け出しやすくなります。

毎回ルートへ着地すると単調になりやすいため、三度でコードの明暗を示したり、七度から次のコードトーンへ半音で解決したりする選択肢も徐々に増やします。

指板上の音名を覚える目的は演奏中にすべての文字を頭の中で読み上げることではなく、必要な音を意図して選べる状態を作ることだと考えると、暗記と表現を結び付けやすくなります。

指板表でつまずく原因と対処法

指板表を使っているのに音名が覚えられない場合は、記憶力よりも練習範囲の広さ、表を見る時間と弾く時間の偏り、チューニングの前提などに原因があることが少なくありません。

特に全フレットを一度に覚えようとする方法、いつも低いフレットから順番に答える方法、間違えた音を確認するだけで終える方法では、実際の曲中で必要な位置を瞬時に探しにくくなります。

自分がどこで止まるのかを記録し、範囲を限定した反復、ランダム出題、コードや曲への応用を組み合わせることで、停滞の原因を具体的に改善できます。

丸暗記に偏る

指板表を端から端まで視覚的に丸暗記しようとすると、似た配列が続くため記憶が混ざりやすく、表の向きが変わっただけで答えられなくなる場合があります。

位置を単独で覚えるのではなく、開放弦からの半音数、近くの自然音、ポジションマーク、オクターブの相手、使用するコードフォームなど複数の手掛かりを持つことが重要です。

  • 六弦と五弦を優先する
  • 自然音から覚える
  • 十二フレットまでに絞る
  • 音名を声に出す
  • 同名音を複数探す
  • 実際のコードで使う

一つの音を見た瞬間に答えられなくても、近くの基準音から数えて正解へ到達できれば、繰り返すうちに計算の過程が短くなり即答へ近づきます。

速さだけを目標にすると焦りや勘で答える癖がつくため、最初は根拠を説明できる正確さを優先し、正答率が安定してから制限時間を短くしましょう。

チューニングを混同する

一般的なギター指板表の多くはレギュラーチューニングを前提としているため、半音下げ、ドロップD、オープンチューニングなどを使用している場合は音名の一部または全部が変わります。

変則チューニングのまま通常の表を参照すると、押さえているフレット番号は合っていても実際に鳴る音が異なり、コードやスケールの構成音もずれてしまいます。

チューニング 六弦からの開放音 主な変化
レギュラー E A D G B E 基準
半音下げ E♭ A♭ D♭ G♭ B♭ E♭ 全弦を半音下げる
ドロップD D A D G B E 六弦だけ一音下げる
全音下げ D G C F A D 全弦を一音下げる

練習を始める前にチューナーで開放弦を確認し、使用する表の前提と実際のチューニングが一致しているか確かめる習慣をつけましょう。

変則チューニングを使う曲では、変わった弦だけを基準音から数え直すか、専用の指板表を用意すると、通常の配置と混同せずに練習できます。

見るだけで終わる

指板表を壁に貼ったりスマートフォンへ保存したりしても、眺めるだけでは実際の演奏に必要な検索速度や指の感覚まで身につきません。

一日に長時間見るより、チューニング後の三分間で音を一つ選び、十二フレットまでの全位置を探して弾く練習を毎日続けるほうが記憶を呼び出す回数を増やせます。

覚えた音は必ずコード、スケール、短いメロディーのいずれかで使い、六弦五フレットのAという知識をAコードのルートやAマイナーペンタトニックスケールの中心音として体験しましょう。

答えを見る前に数秒考える時間を設けることも大切で、思い出そうとする過程を飛ばして毎回すぐ表を確認すると、自力で記憶を取り出す力が育ちにくくなります。

週に一度は表を伏せてランダムテストを行い、迷った弦やフレットだけを翌週の重点範囲にすると、すでに覚えた場所へ練習時間を使い続ける無駄を減らせます。

ギター指板表を毎日の演奏に役立てよう

まとめ
まとめ

ギターの指板を覚えるときは、レギュラーチューニングの開放弦であるE、A、D、G、B、Eを出発点にし、一フレットごとに半音上がり、十二フレットで同じ音名が一オクターブ高く繰り返される仕組みを理解することが基本です。

最初から六本すべてを暗記する必要はなく、六弦と五弦の自然音を優先し、六弦と一弦の共通性やオクターブの形を利用してほかの弦へ範囲を広げると、覚える量を抑えながら実用的な知識を身につけられます。

指板表は答えを眺めるためだけに使わず、音名から位置を探す問題、位置から音名を答える問題、同名音を複数見つける問題を繰り返し、実際のコード、スケール、メロディー、アドリブで使うことが定着への近道です。

六弦と五弦のルートが見えるだけでもバレーコードの移動や転調へ対応しやすくなり、内側の弦にある三度、五度、七度まで把握できるようになると、コードの響きを選んだり伴奏に合う音へ着地したりする判断も行えます。

毎日のチューニング後に短時間だけ音名を声に出し、迷った場所を指板表で確認する習慣を続ければ、表を見て考える段階から指板上の音を直接イメージできる段階へ少しずつ進めるでしょう。

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